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【活動概要】
・e-topゼミ
・難関大学入試問題研究
・難関大学対策セミナー
・難関大学AO・推薦入試早期対策
・難関大学対策スタディツアー(2018年度東北大学オープンキャンパス見学ツアー)下記参照
・難関大学対策セミナー(2018年度京都大学学びコーディネーターによる授業)下記参照
『京都大学が高大接続・高大連携活動の一環として、全国的に展開している学びコーディネーター事業』に申し込み、11月26日に学びコーディネーターによる出前授業が実施していただきました。 コロナ禍の中、本校では2年ぶりの対面による出前授業の開催となり 、今年もお二人の講師の先生による講義を受講することができました。 定期考査Ⅳ最終日午後を利用し,1,2年次生約80名が集い,講義に耳を傾けました。
京都大学大学院 理学研究科
石澤 祐弥(いしざわ ゆうや)先生
「近年では地球外の天体に液体の水の存在が確認されたり、 地球に似た惑星が発見されたりと、地球外生命の探査が最前線の研究として盛んに行われています。近い将来にはエンケラドスという土星の衛星で宇宙生命の直接検知が現実になるかもしれません。アメーバのような微生物から人類のような知的生命体は地球以外に存在するのか、どのような環境で生まれるのか、またそれらをどのように見つけるのか、そして我々人類はどこからやってきて、どこへ向かっていくのか。本授業ではこうした問いに触れながら、地球外生命探査の歴史から最前線の研究まで紹介します。」
【生徒の感想より抜粋】
「僕はこれまで宇宙についてほとんど知識が無く, 知らないことばかりでしたが, 今回講義を聞いて宇宙空間の壮大なスケールとその中で行われている地球外生命体を探すプロジェクトにとても魅力を感じ, より知識を深めたいと思うようになりました。 特に地球外知的生命体探査(SETI) のする仕事に驚きました。SETIには, 受動的SETIと能動的SETIがあり, それぞれ電磁波をキャッチしたり, メッセージを送ったり, 地球外生命体が存在するかどうかを実験したり, といった凄いプロジェクトが実際に行われていることにまず驚きました。 (中略) いずれにせよ, 地球は人間にとって, とても恵まれた場所であるということを実感し, 環境を大切にしていかなければならないなと思いました。これからも宇宙の分野を含め自分が興味を持ったことはどんどん調べて, 理解を深めていきたいと思います。有り難うございました。」「今回の授業で特に印象に残っているのは, なぜ未だに人類は地球外生命体と交信できていないのかについてです。自分は昔からこんなに宇宙は広く星がたくさんあるのになんで地球外生命体を発見できないのか不思議に思っていました。でも今回の授業で宇宙の歴史からすると, 人間が宇宙人と交信しようとしている時間はほんの一瞬だという話を聞き, とても納得しました。 今, 地球は環境破壊や核などにより滅亡してしまうのではないかと言われていますが, この文明を長く続け, いつか地球外生命体と交信できれば思いました。」
「持続可能な社会を目指して―エシカルな消費について考える―」
京都大学大学院 文学研究科
浮網 佳苗(ふあみ かなえ)先生
「グローバル経済の加速や貧富の地域間格差、劣悪な労働条件、地球環境問題など、現在の世界には多くの課題が立ちはだかっています。こうした問題の緩和に向けて、国連の持続可能な開発目標(SDGs)や非営利組織による活動、企業によるさまざまな取り組みが進められていますが、同時に、私たち一人一人もまた日常において行動することが求められています。そこで、本講義では、誰もが行う消費(買い物)という行動を通じて持続可能な社会を目指していくことについて考えます。とくに、その活動の発祥となったイギリスを取り上げ、その歴史的経済的背景を踏まえながら、私たち消費者にできることは何かを考えていきます。」
【生徒の感想より抜粋】
「授業の中で特に印象的だったのは, バングラデシュのビル崩壊の話で, 違法に建てられた建物で, しかもひび割れていたのに従業員に出社させたものだった。そのような状況で働いている人が実際にいるという現実がとても悲しいと思いました。これまでそういった人たちに対して, 自分一人では大してできることはないと思っていましたが, 個人の影響は意外と大きいことが分ったので, これからは買い物をするときに自分の利益だけでなく, 商品に関わる人たちの幸せも考えて, エシカルな消費を意識して行きたいし, そうやって“思いやり経済”が広がって行けばいいなと思いました。」
「持続可能な社会を実現することは大切だと分っていても, 実際何をやればいいのか明確ではなかったけれど, 自分の普段の買い物の仕方や意識を変えて, 一人一人が実践することでより良い社会が作っていけるということを知って, これからの生活に大いに活かすことができると思いました。 過去にあったことの例を明らかにすることで, 将来をよりよいものにすることができるという歴史学はやりがいがあるし, 学んでみたいと強く思うことができました。」
空を見上げ遙か彼方に思いを馳せ, 疑問に思っていたことを解決できたり, 未知の領域にわくわくしたり, 歴史学から学んだことを日常の世界に取り入れエシカルな消費を実践してみようと考えたり,奇跡的な存在の地球を大切に存続させる必要を実感したり, 生徒達は今回の授業で多くを得ることができた様子です。本日の貴重な経験をそれぞれの今後の学びと進路実現に活かしてくれるものと期待します。このような時間を提供していただきました京都大学高大連携事業関係者の皆様,講師の石澤先生,浮網先生に心より御礼申し上げます。
「筋力トレーニングとストレッチの科学」
簗瀬 康(やなせ こう)先生
出口 確(でぐち かたし)先生
普段何気なく服用している薬剤は,たくさんの技術が用いられています。 最も効果的な薬剤を作り出すために, 生体の仕組みを上手に使います。薬学部で学んだ薬に使われる技術について簡単に説明します。その後、私の現在進めている研究を紹介します。薬に用いられる技術の元となる基礎研究です。研究内容をわかりやすく説明すると共に, 基礎研究についてイメージしてもらえるようにしたいです。 |
三年連続,本年度も京都大学より講師をお迎えし, 講義を実施していただきました。80名を超える1,2年次生が本校ヒューマニティホールに集い, 秋柴先生のお話に熱心に耳を傾けました。自己紹介の後,薬学科と薬科学科の違い等,薬学部についてわかりやすく説明をしていただきました。生徒が自らの進路を考える上で非常に参考になる説明であることが,生徒のたちの真剣な様子からもうかがい知れました。また,薬ができるまでのプロセスを含め,ご自身の研究内容についても,親しみやすい雰囲気の中,生徒の目線に立ち講義をしていただきました。その後の質疑応答では,生徒達が次々と質問を投げかけ,予定の時間を大幅に超えてしまいました。それでも最後まで丁寧に一つ一つの質問に答えていただく姿に,生徒達は惜しみない感謝の拍手を送っていました。この貴重な経験が生徒の中で,今後何らかの化学変化を起こしてくれることを期待します。このような素晴らしい機会を与えていただきました京都大学関係者の方々,講師の秋柴先生に深謝いたします。
・難しそうな薬学の話も,すごくわかりやすく説明して下さったので嬉しかったです。個人的には,抗がん剤を使用するとなぜ髪の毛が抜けるのかという理由が分かって,とてもすっきりしました。今日はわざわざ京都から来て下さって有り難うございました。私も大学のことだけを考えるのではなく,将来の仕事のことまで考えていきたいと思います。本当に有り難うございました。
・薬学の話は私の目指している生物関係と近いため,私にとって良い話でした。これから進路に向かってより進む気になりました。
・薬学について何も知らなくて興味がほとんどなかったけれど,今日の講義を聞いて薬学って面白いなと興味を持てたし,薬の開発をする人はすごいなと思いました。
・薬学部について詳しい説明をして下さり,たくさんのことを知ることができました。また,薬の話や副作用の仕組みや研究を知ることができて,貴重な経験になりました。
・自分も理系に進むことを考えていたため,いい機会だった。今回は大学だけでなく,大学院に入ってからや,その後の研究などについて話されていたため,大学に入ってからも役に立つ情報を聞けて良かった。
一橋大学 |
早稲田大学 |
【生徒の声】
①コース 「慶應義塾大学(三田キャンパス)」オープンキャンパスへの参加(午前) 「東大の研究室をのぞいてみよう(本郷キャンパス)」プログラムへの参加(午後) ②コース 「横浜国立大学」オープンキャンパスへの参加(終日) |
何だかとんでもない所に来てしまったと,終始圧倒されながら行動していました。自分は分子生物学研究所という所で,遺伝子を欠損させたマウスを使った自閉症の解析のための社会行動実験を見せてもらいました。中でも,T字型水迷路使った実験が興味深く,遺伝子を欠損したマウスがどうしても習慣で間違った道に行くのは,不思議でした。東大生との話し合いでは面白いお話を聞くことができ,とても良い体験ができました。(1年次生)
②コース
まだ文理選択も決まっておらず,大学のことも漠然としか分からない私は,学生による模擬講義に参加しました。「何のために大学に行くのか。」「そのために今何をすべきか。」という話を聞き,じっくりと自分の進路について考える機会となりました。また,初めて訪れた大学は広大で自然に囲まれていて,とても魅力的でした。このキャンパス訪問で大学をより身近に感じることができました。(2年次生)
私はもともと「人間科学」という分野に興味があり,横浜国立大学にこの分野に関連した学科があったため,このバスツアーに参加しました。大学のオープンキャンパスでは模擬授業を受け,自分が学びたいと思う分野だけではなく他の分野に関しても興味,関心を深めることができました。このツアーは私にとって有意義な時間であったのはもちろんのこと,今後の大学選択に対する意識が大きく変わるきっかけになりました。(1年次生)
Q 「どんな「意識」の変化がありましたか?」
京都大学特別講座
~京都大学・学びコーディネーターによる特別講義~
◆難関大交流フォーラム(e-Top推進室主催)
1・2年次生 対象
実施日:平成27年11月20日(金)13:45~15:30
場 所:ヒューマニティーホール
講 師:京都大学大学院 人間・環境学研究科
共生人間学 博士後期課程 3回生 佐野 泰之 氏
講義概要:<見られる>身体の哲学
私達は<他人に見られる>存在です。この一見すると平凡で些末な事実は、実際に私達の生活の深いところまで影響を及ぼしています。<見られる>存在だからこそ、私達はおしゃれをしたり、他人の期待どおりに振る舞おうとしたり、悪いことをしたときにバレやしないかと不安になったりするのです。この授業では、ファッション、恋愛、道徳などの問題を手がかりに、<見られる>という経験の哲学的意味を考えます。
――本事業はe-Top推進室が中心となって、京都大学の高大連携事業である「大学院生による出前事業」と協働し実現した特別講座です。講師の方にご自身の研究の一端を講義していただくことにより、進路選択で大事な時期を迎える1・2年次生に大学での学び・学問研究への興味関心を啓発する機会になればと企画しました。講師の佐野氏は、「哲学」の講義の他に、ご自身のプロフィールを紹介しながら、大学を選ぶこと、大学で研究する意義について語って下さり、大学選択に悩む生徒たちにとってよい指針となったようです。
特別講義後、京都大学の入試企画課担当の方から、大学のアドミッションポリシー・学習内容と方法・研究生活等の紹介をしていただきました。お話を通して研究機関としての大学をより身近に感じられたのではないかと思います。―――
【生徒の感想から】
◆講義を受けて…
○今まで、哲学には触れたこともなかったし、理系である自分にはあまり縁のない分野だなと思っていたのですが、今日講義を受けて、とても面白いなと思いました。一つのことについて色々な視点から考えることによって、様々な意見が出てくるところや、愛だったり、ファッションだったり、違うジャンルであっても実は「他人の目を気にしている」ところが似ていたりすることなどを知って、とても興味が沸きました。もっとたくさんの学問に触れていきたいと思います。
◆入試企画担当の方の話を聞いて…
○京都大学の他の大学との違いについてよくわかる内容だったので、大学の新しい見方を知ることができました。
○京都大学は自分が本当に研究したいものを自由に研究できるのでとても良いなと感じました。京都大学の授業を受ける機会はなかなかないことなので、今回貴重な体験ができて良かったです。ありがとうございました。