e-Top推進室

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【活動概要】
・e-topゼミ
・難関大学入試問題研究
・難関大学対策セミナー
・難関大学AO・推薦入試早期対策
・難関大学対策スタディツアー(2018年度東北大学オープンキャンパス見学ツアー)下記参照
・難関大学対策セミナー(2018年度京都大学学びコーディネーターによる授業)下記参照
令和3年度 京都大学高大連携事業(出前授業)

『京都大学が高大接続・高大連携活動の一環として、全国的に展開している学びコーディネーター事業』に申し込み、11月26日に学びコーディネーターによる出前授業が実施していただきました。 コロナ禍の中、本校では2年ぶりの対面による出前授業の開催となり 、今年もお二人の講師の先生による講義を受講することができました。 定期考査Ⅳ最終日午後を利用し,1,2年次生約80名が集い,講義に耳を傾けました。

「今日から始める宇宙利用 ~あなたの街を宇宙から見てみよう~」
                          京都大学大学院
                          農学研究科 竹重 龍一 先生

「科学技術の知識に対する社会的信頼の再構築には何が必要か―社会学入門 」
                          京都大学大学院
                          文学研究科 伊藤 孟 先生

 講義の様子、生徒の感想はこちらからご覧ください。
令和元年度 京都大学高大連携事業(出前授業)
令和元年度 京都大学学びコーディネーター事業の実施 

 『京都大学が高大接続・高大連携活動の一環として,全国的に展開している学びコーディネーター事業』により,今年度も12月14日に学びコーディネーターをお招きし, 出前授業を実施していただきました。 お二人の講師の先生による講義を1,2年次生約100名が受講しました。


「地球外生命を探せ!-宇宙生命探査の歴史と最前線-」
京都大学大学院 理学研究科
石澤 祐弥(いしざわ ゆうや)先生

 「近年では地球外の天体に液体の水の存在が確認されたり、 地球に似た惑星が発見されたりと、地球外生命の探査が最前線の研究として盛んに行われています。近い将来にはエンケラドスという土星の衛星で宇宙生命の直接検知が現実になるかもしれません。アメーバのような微生物から人類のような知的生命体は地球以外に存在するのか、どのような環境で生まれるのか、またそれらをどのように見つけるのか、そして我々人類はどこからやってきて、どこへ向かっていくのか。本授業ではこうした問いに触れながら、地球外生命探査の歴史から最前線の研究まで紹介します。」

【生徒の感想より抜粋】
 「僕はこれまで宇宙についてほとんど知識が無く, 知らないことばかりでしたが, 今回講義を聞いて宇宙空間の壮大なスケールとその中で行われている地球外生命体を探すプロジェクトにとても魅力を感じ, より知識を深めたいと思うようになりました。 特に地球外知的生命体探査(SETI) のする仕事に驚きました。SETIには, 受動的SETIと能動的SETIがあり, それぞれ電磁波をキャッチしたり, メッセージを送ったり, 地球外生命体が存在するかどうかを実験したり, といった凄いプロジェクトが実際に行われていることにまず驚きました。 (中略) いずれにせよ, 地球は人間にとって, とても恵まれた場所であるということを実感し, 環境を大切にしていかなければならないなと思いました。これからも宇宙の分野を含め自分が興味を持ったことはどんどん調べて, 理解を深めていきたいと思います。有り難うございました。」「今回の授業で特に印象に残っているのは, なぜ未だに人類は地球外生命体と交信できていないのかについてです。自分は昔からこんなに宇宙は広く星がたくさんあるのになんで地球外生命体を発見できないのか不思議に思っていました。でも今回の授業で宇宙の歴史からすると, 人間が宇宙人と交信しようとしている時間はほんの一瞬だという話を聞き, とても納得しました。 今, 地球は環境破壊や核などにより滅亡してしまうのではないかと言われていますが, この文明を長く続け, いつか地球外生命体と交信できれば思いました。」
 


「持続可能な社会を目指して―エシカルな消費について考える―」
京都大学大学院 文学研究科
浮網 佳苗(ふあみ かなえ)先生

 「グローバル経済の加速や貧富の地域間格差、劣悪な労働条件、地球環境問題など、現在の世界には多くの課題が立ちはだかっています。こうした問題の緩和に向けて、国連の持続可能な開発目標(SDGs)や非営利組織による活動、企業によるさまざまな取り組みが進められていますが、同時に、私たち一人一人もまた日常において行動することが求められています。そこで、本講義では、誰もが行う消費(買い物)という行動を通じて持続可能な社会を目指していくことについて考えます。とくに、その活動の発祥となったイギリスを取り上げ、その歴史的経済的背景を踏まえながら、私たち消費者にできることは何かを考えていきます。」

【生徒の感想より抜粋】
 「授業の中で特に印象的だったのは, バングラデシュのビル崩壊の話で, 違法に建てられた建物で, しかもひび割れていたのに従業員に出社させたものだった。そのような状況で働いている人が実際にいるという現実がとても悲しいと思いました。これまでそういった人たちに対して, 自分一人では大してできることはないと思っていましたが, 個人の影響は意外と大きいことが分ったので, これからは買い物をするときに自分の利益だけでなく, 商品に関わる人たちの幸せも考えて, エシカルな消費を意識して行きたいし, そうやって“思いやり経済”が広がって行けばいいなと思いました。」
   「持続可能な社会を実現することは大切だと分っていても, 実際何をやればいいのか明確ではなかったけれど, 自分の普段の買い物の仕方や意識を変えて, 一人一人が実践することでより良い社会が作っていけるということを知って, これからの生活に大いに活かすことができると思いました。 過去にあったことの例を明らかにすることで, 将来をよりよいものにすることができるという歴史学はやりがいがあるし, 学んでみたいと強く思うことができました。」
 

  空を見上げ遙か彼方に思いを馳せ, 疑問に思っていたことを解決できたり,  未知の領域にわくわくしたり, 歴史学から学んだことを日常の世界に取り入れエシカルな消費を実践してみようと考えたり,奇跡的な存在の地球を大切に存続させる必要を実感したり, 生徒達は今回の授業で多くを得ることができた様子です。本日の貴重な経験をそれぞれの今後の学びと進路実現に活かしてくれるものと期待します。このような時間を提供していただきました京都大学高大連携事業関係者の皆様,講師の石澤先生,浮網先生に心より御礼申し上げます。
平成30年度 京都大学高大連携事業(出前授業)
京都大学学びコーディネーター事業の実施 

 『京都大学が高大接続・高大連携活動の一環として,全国的に展開している学びコーディネーター事業』に申し込み,12月14日,学びコーディネーターによる出前授業を実施していただきました。本校では,これで5年連続の開催となりますが,今年はお二人の講師の先生による講義を受講することができました。三者面談中の午後を利用し,1,2年次生約100名が集い,熱のこもった講義に耳を傾けました。

「筋力トレーニングとストレッチの科学」
京都大学大学院 医学研究科 人間健康科学専攻
簗瀬 康(やなせ こう)先生
 
 部活動をしている皆さん, 間違えた筋トレやストレッチをしていませんか。筋力を上げるために有効的な方法,運動前にしてはいけないストレッチ方法など,最近分かってきた面白い知見を含めて,今日から使える実戦的な知識を科学に基づいて分かりやすく紹介していきます。




【生徒の感想より抜粋】
 「人の動きは物理と深い関係があるところにとても興味を持ちました。筋力トレーニングでは原則として,過負荷の原則と動作練習などの特異性の原則が大切なことや,過負荷の原則は身体が動かなくなる位がベストであることを知ることができました。今までの自分の筋トレの改善点などが見つかり,とても勉強になりました。」
 「筋トレとストレッチをする上で大切なことは,パフォーマンスを上げるために,“自分で評価して解決策を決めて実践して,結果を確認する。だめなら,再考する!”という考えだ。やはり自分の身体は自分がよく知っているものだから,よく考えて最大限のパフォーマンスを引き出せるように努力したい。また大学に行ったら,もっと詳しく筋肉などについて学んで理解し,それを発信できるような人になりたい。そのために今の勉強をもっと頑張ろうと思う。」
 「今まで自分は何も考えることなく,筋トレやストレッチ行っていたので,今回の話を聞いて“どの筋肉がパフォーマンスを上げるのか考える”ことをしようと思いました。ストレッチの話では,運動前にやっていたことがよくなく,パフォーマンスを下げることを知り,知識が無いと間違ったことをしてしまうと恐ろしくなりました。今回の話はとても勉強になり,部活の人や周りの人にも伝えてあげたいと思いました。このような講義をしてくださり,有り難うございました。」


「生き物の中のナノの世界~生体分子の姿とかたち」
京都大学大学院 生命科学研究科 統合生命科学専攻
出口 確(でぐち かたし)先生


 現代の生物学は,細胞やDNAといった,ミクロな世界を舞台にすることが主流です。ですが,ミクロな世界は目に見えません。では一体どのようにして,そのような小さな世界のことを見たり知ったり,あるいは触ったりできるのでしょうか?そして,そんな世界の登場人物―「生体分子」―はどのような姿をしているのでしょうか。「かたちには意味がある」という,工学やあるいは言語学や美術にも繋がる,「分子生物学」「細胞生物学」の考え方に,楽しく触れてもらいます。

【生徒の感想より抜粋】
 「先生のお話の中に出てきた,形が違えば,意味も違うという言葉がとても印象に残っています。私は生物の進化や動物が好きなのですが,進化していくうちに骨などの形が変わり,全く違う働きを持つという点は,よく表している言葉だなと思って感動してしまいました。先生の亀の首の話がまさにそうでした!」
 「研究者という職業について考えたことがなかったので,今日お話を聞いて,とてもためになりました。生物はあまり好きな教科ではなかったけれど,先生のお陰でとても楽しい時間になりました。私は進路がはっきり決まっているわけではないのですが,今回研究者という新しい道を知ることができたので,まだまだたくさん調べてみて,自分の進む道を決めたいと思います。進路選択に今回の授業を少しでも役立てていきたいです。」
 「授業の中で特に心に残っているのは“目に見えないからと言って,見なくてよいわけではない。見えないからこそ見る必要がある。”という言葉です。目に見えることが全てではなく,見えないことに注意を向け,疑うことが大切なのだと感じました。生物学は特に“見る”ことの近くにあった学問だと思うので,言葉に重みを感じました。これからは,当たり前を疑いながら,たくさんのことを学んでいきたいと思いました。とても有意義な時間を過ごすことができました。本当に有り難うございました。」
  

 講義と質疑応答も含め,生徒達は自分の知らなかったことを新しく知ったり,知っているつもりのものにも疑問の目を向ける必要があることを学んだり,新鮮な驚きを持って,充実した時間を過ごすことができた様子です。本日の貴重な経験を今後のそれぞれの学びと進路選択に活かしてくれるものと期待します。最後になりますが,このような貴重な時間を提供していただきました京都大学高大連携事業,ご担当者,講師の出口先生,簗瀬先生に心より御礼申し上げます。
平成30年度 東北大学スタディツアー
 平成30年7月31日(火),希望者36名を対象に東北大学スタディツアーが行われました。生徒は,志望する学部ごとに東北大学星稜キャンパス,川内キャンパス,青葉山キャンパスを訪れ,模擬授業を受けたり,研究室を見学したりしました。県内外から多くの高校生が参加した大規模なオープンキャンパスに参加し,生徒は大きな刺激を受けていたようです。
 
 
平成29年度 難関大スタディツアー
 平成29年8月5日(土)e-top推進室が企画した難関大スタディツアーを実施し,生徒37人が早稲田大学と横浜国立大学のオープンキャンパスに参加してきました。
 生徒たちは,自分の興味がある学部・学科の模擬授業を受け,その専門性の高さと内容の深さに驚きつつも,「とても勉強になった」,「実際に大学を見ると,ここに入りたいという気持ちが強くなる」などの感想を述べていました。
 お昼には,学食でランチを食べ,大学生と触れ合い,とても充実した1日を過ごしました。
 
平成28年度 難関大交流フォーラム(e-Top推進室主催)
京都大学学びコーディネーターによる出前授業

実施日: 平成28年11月30日(水) 
場所:  本校ヒューマニティホール
講師:  京都大学大学院 薬学研究科 博士後期課程 1回生
     秋柴 美沙穂 ( あきしば みさお )氏 

講義テーマ:「薬に使われる技術とその基礎を研究する」
講師による講義概要
 普段何気なく服用している薬剤は,たくさんの技術が用いられています。
最も効果的な薬剤を作り出すために, 生体の仕組みを上手に使います。薬学部で学んだ薬に使われる技術について簡単に説明します。その後、私の現在進めている研究を紹介します。薬に用いられる技術の元となる基礎研究です。研究内容をわかりやすく説明すると共に, 基礎研究についてイメージしてもらえるようにしたいです。

 三年連続,本年度も京都大学より講師をお迎えし, 講義を実施していただきました。80名を超える1,2年次生が本校ヒューマニティホールに集い, 秋柴先生のお話に熱心に耳を傾けました。自己紹介の後,薬学科と薬科学科の違い等,薬学部についてわかりやすく説明をしていただきました。生徒が自らの進路を考える上で非常に参考になる説明であることが,生徒のたちの真剣な様子からもうかがい知れました。また,薬ができるまでのプロセスを含め,ご自身の研究内容についても,親しみやすい雰囲気の中,生徒の目線に立ち講義をしていただきました。その後の質疑応答では,生徒達が次々と質問を投げかけ,予定の時間を大幅に超えてしまいました。それでも最後まで丁寧に一つ一つの質問に答えていただく姿に,生徒達は惜しみない感謝の拍手を送っていました。この貴重な経験が生徒の中で,今後何らかの化学変化を起こしてくれることを期待します。このような素晴らしい機会を与えていただきました京都大学関係者の方々,講師の秋柴先生に深謝いたします。

    

【生徒の声】

・私は文系ですが,文系学部でも薬に関わる仕事ができることを知らなかったので,とても興味を持ちました。新薬を作るには,たくさんの時間とたくさんの人々の努力が必要だということも分かりました。

・難しそうな薬学の話も,すごくわかりやすく説明して下さったので嬉しかったです。個人的には,抗がん剤を使用するとなぜ髪の毛が抜けるのかという理由が分かって,とてもすっきりしました。今日はわざわざ京都から来て下さって有り難うございました。私も大学のことだけを考えるのではなく,将来の仕事のことまで考えていきたいと思います。本当に有り難うございました。

・薬学の話は私の目指している生物関係と近いため,私にとって良い話でした。これから進路に向かってより進む気になりました。

・薬学について何も知らなくて興味がほとんどなかったけれど,今日の講義を聞いて薬学って面白いなと興味を持てたし,薬の開発をする人はすごいなと思いました。

・薬学部について詳しい説明をして下さり,たくさんのことを知ることができました。また,薬の話や副作用の仕組みや研究を知ることができて,貴重な経験になりました。

・自分も理系に進むことを考えていたため,いい機会だった。今回は大学だけでなく,大学院に入ってからや,その後の研究などについて話されていたため,大学に入ってからも役に立つ情報を聞けて良かった。
平成28年度 第2回難関大スタディツアー(e-Top推進室主催)
 平成28年11月6日(日),本年度第2弾難関大スタディツアーを実施しました。これは,難関大進学に対する啓発活動の一環として実施するもので,大学を訪問し,生徒達が更に身近に大学に接し,大学研究を深める機会を与えることを目的としています。
 
 1・2年次生合わせて31名が早朝より集い,ツアーに出発しました。この日は最高の晴天に恵まれ,バスの中から見えるスカイツリーや富士山の姿に歓声も上がり,良いツアーとなる期待が膨らみました。今回の訪問先は,一橋大学と早稲田大学です。どちらの大学においても,学生達主体の熱気に溢れた大学生活に触れることができ,生徒達はオープンキャンパスとは異なる魅力を発見できたようです。

  

一橋大学
 一橋大学は調布駅から延びる大通りを挟んで,西キャンパス・東キャンパスが広がっています。一橋祭は,大学・地域・商店街の三つの祭りが合体し,町をあげての大きなイベントになっていました。大通りではパレードも行われ,商店街の出店は人々で賑わう中,大学構内もそれに劣らず,大学生の活気で溢れていました。そして,奥に進むにつれ,伝統を感じさせる荘厳な学舎が緑溢れる構内に点在し,落ち着きのある雰囲気に包まれ,質の高い教育環境をうかがい知ることができました。
  
  

【生徒の声】

・学祭という楽しい行事でも,まじめな雰囲気があって,国立がどういう所なのかわかりました。いい経験になりました。

・パーフォーマンスをしている人が思ったより多く,活気があった。東大に続くような文系の大学とはどのようなものなのかを体験できて良かった。

・全体的に落ち着いた雰囲気で,女子学生は通いやすそうだと思った。建物が西洋風ですてきだった。

・キャンパスはとても広々としていた。落ち着いた雰囲気があり,圧倒された。受験コーナーなどがあり,さすがにあこがれの大学であると思った。

・最初から最後まですごく楽しかった。今まで少し気になっていたが,大学祭に行ってもっと気に入りました。偏差値がすごく高いが,行きたい!と思った。私の最大の目標は,一橋大学だ!!


早稲田大学
 都会の真ん中にある早稲田大学の大学祭は,日本最大規模であり,毎年20万に以上が訪れるという話でありますが,予想以上に大変な賑わいで,その混雑ぶりに圧倒されました。大隈講堂などの歴史的な建造物もある中,近代的な高層の校舎が数多く建ち並び,マンモス校であることを再認識しました。大隈重信像にも近づきがたい混雑ぶりではありましたが,生徒達は限られた時間と空間の中,活き活きと学内を巡っていました。
     

【生徒の声】

・住宅街の真ん中にあり,とても活気のあるキャンパスでした。建物がとてもきれいで良かったです。占いや似顔絵などの面白い企画もたくさんあって,とても楽しめました。

・ステージ企画では元気で明るい活気のある姿,一方別の企画の付近では通路を確保したり等,真面目な運営の姿も見ることができた。勉強面だけでなく,てきぱきと仕事をこなす様子に憧れる。

・学生がフレンドリーで,笑顔で親しみやすかった。やはりたくさんの人が見物に来ていたけれど,しっかり対応していて,すごいと思った。建物もきれいで,充実した大学生活が送れそうだった。

・人の多さと店の多さが,さすが私立だと思った。ダンスパーフォーマンスが多かった。とにかく,大学生がキラキラしている姿を見ることができて良かったです。

・私立と国立の違いがなんとなく分かりました。イメージがしっかりつかめたので良かったです。

・大学生のコミュニケーション能力の高さをすごく感じて,社会に出るために大事なことだなと両方の大学から考えさせられた。

【全体の振り返り】

「今回の体験は期待通りだった。」,「進路実現の意欲に繋がった。」と答えた生徒が大多数を占めていました。また,「次回も参加したい。」という声もあり,このような企画が,生徒の進路実現の可能性を拡げる一助になることを期待します。
平成28年度 第1回難関大スタディツアー(e-Top推進室主催)
 平成28年8月5日(金),1年次から3年次の生徒総勢36名が2つのコースに分かれ,慶応義塾大学,東京大学,横浜国立大学を訪問しました。参加コースは次の通りです。

 ①コース 「慶應義塾大学(三田キャンパス)」オープンキャンパスへの参加(午前)
        「東大の研究室をのぞいてみよう(本郷キャンパス)」プログラムへの参加(午後)
 ②コース 「横浜国立大学」オープンキャンパスへの参加(終日)

    

 この難関大スタディツアーという企画は,難関大学に対する生徒達の意欲・関心を高める目的で昨年度より実施しています。各大学のオープンキャンパスでは,自分の志望する学部・学科の説明を聞いたり,「『東大の研究室をのぞいてみよう』プログラム」では,普段見ることができない研究室を見学し,現役の大学生といろいろな話ができる機会も得て,生徒達は大変充実した,貴重な時間を持つことができました。次の生徒達の声からも,それを伺うことができます。

【生徒の声】

①コース

 私はこの見学を通して,日本最難関の大学の凄さ,そして高い目標を持つことの大切さを知ることができました。農学部を見学しましたが,研究内容の専門性とこれ以上無いほどに整った設備にとても驚きました。放射線と生命との関わりのお話は難しかったですが,興味深いものがありました。また,東京大学の学生の方々と実際にお話をしてみて,「高い目標を持ち続け,それに向かって努力し続ければ夢は夢でなくなる。」ということを改めて学びました。私も高い目標を持ち,様々なことに全力で取り組みたいです。(1年次生)

 何だかとんでもない所に来てしまったと,終始圧倒されながら行動していました。自分は分子生物学研究所という所で,遺伝子を欠損させたマウスを使った自閉症の解析のための社会行動実験を見せてもらいました。中でも,T字型水迷路使った実験が興味深く,遺伝子を欠損したマウスがどうしても習慣で間違った道に行くのは,不思議でした。東大生との話し合いでは面白いお話を聞くことができ,とても良い体験ができました。(1年次生) 

 今回,東大の「分子細胞生物学」の研究所で一部実験に参加させていただきました。そこでは,マウスを使った人間にも見られる「自閉症」の研究が行われていました。ある事物へのこだわりが強くなるなどの影響が出る自閉症。それを詳しく解析するため,マウスの遺伝子を使って実験を行っていました。マウスも動物であり,個体差により結果にばらつきが出ることから,より正確なデータを得るために実験回数を重ねることは大切だと伺いましたが,これは様々なことにあてはまると思いました。勉強も同じで,基礎を積み重ねて応用に入っていけると思います。これから大学入試に向けて,早いうちに苦手分野をなくし,得意な分野を増やしていきたいと思います。(1年次生)

    

②コース

 まだ文理選択も決まっておらず,大学のことも漠然としか分からない私は,学生による模擬講義に参加しました。「何のために大学に行くのか。」「そのために今何をすべきか。」という話を聞き,じっくりと自分の進路について考える機会となりました。また,初めて訪れた大学は広大で自然に囲まれていて,とても魅力的でした。このキャンパス訪問で大学をより身近に感じることができました。(2年次生)

 私はもともと「人間科学」という分野に興味があり,横浜国立大学にこの分野に関連した学科があったため,このバスツアーに参加しました。大学のオープンキャンパスでは模擬授業を受け,自分が学びたいと思う分野だけではなく他の分野に関しても興味,関心を深めることができました。このツアーは私にとって有意義な時間であったのはもちろんのこと,今後の大学選択に対する意識が大きく変わるきっかけになりました。(1年次生)

質問してみました

Q 「どんな「意識」の変化がありましたか?」
A 「1年次のときはオープンキャンパスに行っても『大学ってこんなものか』という気持ちで終わり,2年次になってからも『まだ2年生だから』という気持ちだったけれど,『こうなりたい。もっと頑張ろう』という気持ちが生まれました。実際の大学や学生を見て,高校生活も充実しているけれど,アルバイトや一人暮らしをしている責任感のためか,大学生のふるまいは高校生とは違っていました。」

    
平成27年度 京都大学・学びコーディネーターによる特別講義

京都大学特別講座 


~京都大学・学びコーディネーターによる特別講義~

◆難関大交流フォーラム(e-Top推進室主催)
2年次生 対象
実施日:平成271120日(金)13:4515:30

場 所:ヒューマニティーホール

講 師:京都大学大学院 人間・環境学研究科 
    共生人間学 博士後期課程 3回生 佐野 泰之 氏


講義概要:<見られる>身体の哲学

 私達は<他人に見られる>存在です。この一見すると平凡で些末な事実は、実際に私達の生活の深いところまで影響を及ぼしています。<見られる>存在だからこそ、私達はおしゃれをしたり、他人の期待どおりに振る舞おうとしたり、悪いことをしたときにバレやしないかと不安になったりするのです。この授業では、ファッション、恋愛、道徳などの問題を手がかりに、<見られる>という経験の哲学的意味を考えます。


  ――本事業はe-Top推進室が中心となって、京都大学の高大連携事業である「大学院生による出前事業」と協働し実現した特別講座です。講師の方にご自身の研究の一端を講義していただくことにより、進路選択で大事な時期を迎える1・2年次生に大学での学び・学問研究への興味関心を啓発する機会になればと企画しました。講師の佐野氏は、「哲学」の講義の他に、ご自身のプロフィールを紹介しながら、大学を選ぶこと、大学で研究する意義について語って下さり、大学選択に悩む生徒たちにとってよい指針となったようです。

特別講義後、京都大学の入試企画課担当の方から、大学のアドミッションポリシー・学習内容と方法・研究生活等の紹介をしていただきました。お話を通して研究機関としての大学をより身近に感じられたのではないかと思います。―――

 

【生徒の感想から】

◆講義を受けて…

 ○今まで、哲学には触れたこともなかったし、理系である自分にはあまり縁のない分野だなと思っていたのですが、今日講義を受けて、とても面白いなと思いました。一つのことについて色々な視点から考えることによって、様々な意見が出てくるところや、愛だったり、ファッションだったり、違うジャンルであっても実は「他人の目を気にしている」ところが似ていたりすることなどを知って、とても興味が沸きました。もっとたくさんの学問に触れていきたいと思います。

 

 


◆入試企画担当の方の話を聞いて…

○京都大学の他の大学との違いについてよくわかる内容だったので、大学の新しい見方を知ることができました。

○京都大学は自分が本当に研究したいものを自由に研究できるのでとても良いなと感じました。京都大学の授業を受ける機会はなかなかないことなので、今回貴重な体験ができて良かったです。ありがとうございました。

 

平成27年度 難関大進学対策セミナー(e-Top推進室主催)
難関大進学対策セミナー(e-Top推進室主催):3年次対象

実施日:平成27年6月11日(木)16:10~17:30
演題:「難関国公立大学の特徴・魅力について」
講師:河合塾松戸校チーフ 住谷 奈郎 氏

 本事業は,県の支援による「一人一人が輝く活力ある学校づくり推進事業」の一環として,昨年より発足したe-Top推進室が中心となって企画した事業であり,今回は現3年次生を対象に,来春の受験に向けての意識向上及び入試動向の情報提供を目的に実施した。
 講師の住谷氏は,河合塾駒場校,津田沼校,東大特化校舎,本郷校等を歴任し,高卒生,現役生,東大コース,医進コース等,幅広いクラスの塾生指導にあたってきており,まさに受験を知り尽くしたプロフェッショナルといえる方です。今回のセミナーにおいても,豊富なデータに基づいた資料をわかりやすく,精選して提示され,難関大を目指す生徒たちにとって大いに刺激となったようです。

【生徒の感想から】
A君
 今回の講演で難関大学の魅力についてよく分かった。特に研究・教育環境に関して初めて耳にすることも多く非常に参考になった。また,入試情報では昨年と今年度実施したばかりの模試のデータ比較などから最新の入試情報を手に入れることができた。その他,それぞれのレベルに適した勉強方法などがわかり,刺激になるところが多々あった。1時間という短時間でたくさんの情報があり,聞いてよかったと感じた。この講演会を参考に,まず夏休みまでに苦手な科目の分野を克服していきたい。

B君
 全体向けに行われた講演会と違い,難関大向けの対策や傾向,予想を解説してくれて,非常に充実した内容だった。特に,大学の入試方式が異なることによる影響と学習計画について期待以上の情報も提供してくださった。やはり,自分一人では分析に限界がある方面のことをその道のプロが解説してくれたことは,この先受験勉強や志望大学決めの上で役に立つことと思う。